破傷風ワクチン接種について2018.07.26
お知らせ
当院では今回の7月豪雨災害により負傷され、汚染された傷からの破傷風予防のための破傷風トキソイドワクチン接種を行っております。
接種をご希望の方は宇都宮内科クリニック(0894-62-7788)までご連絡ください。
※運動中や交通事故、動物にかまれてけがを負ったなど災害とは関係ない場合もご希望があれば、接種を受け付けております。
<破傷風について>
破傷風菌が産生する毒素によって、口唇や手足のしびれや口が開けにくいといった神経症状を引き起こし、治療が遅れると全身けいれんを引き起こし死に至る感染症です。日本では、三種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)と二種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風)の定期接種が実施され、患者数は減少していますが、一度も予防接種を受けていなかったり、ワクチンの免疫が消失した高齢者層で多くなっています。
<症状>
潜伏期間は通常3日~3週間で、平均4~7日ごろから、口を開けにくい、首筋が張る、寝汗をかくなどの症状があらわれます。しだいに口が開けにくいといった硬直感が出て、手足にもこの異常感覚が広がり、この時点で診断が遅れたり抗毒素が注射されなければ、腹部を突き出すように全身を弓なりにけいれんさせて、約4割(新生児で8割)が死に至ります。
<受傷時の対応>
誤って汚染された物を踏んだときに足に傷を負うなどした場合、破傷風にかかる可能性があります。傷を負ったときは、まず水で傷口を洗い流し消毒します。その後は、破傷風菌は空気に触れない状態を好む菌で、傷口がふさがると増殖するので、不用意に傷を閉じたりせずに早めに医師に相談して下さい。