宇都宮内科クリニック

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宇都宮内科クリニックは、愛媛県西予市にある、内科・消化器内科のクリニックです。

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☆当院のアレルギー検査について2020.03.28 お知らせ

こんにちは、宇都宮内科クリニックです。本日は当院でおこなっているアレルギー検査の御案内です。

 近年、アレルギー疾患は増加傾向にあり、花粉症(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎)、喘息、食物アレルギー、皮膚炎・湿疹などに悩まれている患者様も多いかと思います。アレルギーを引き起こすアレルゲンを正確に評価・診断することはアレルギー疾患と上手く付き合っていくために必要不可欠です。これまで、花粉症、喘息、食物アレルギー、皮膚炎・湿疹と診断されているが、症状を悪化させる原因を調べたことがない方はお気軽にご相談ください。

実は、アレルギーのタイプには1~4型があります。タイプ別の代表的疾患を以下にまとめます。

1型 :アレルギー性鼻炎、気管支喘息、じんましん・アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギー、口腔アレルギー症候群、ラテックスアレルギー、アナフィラキシー

2型 :自己免疫性容血性貧血、血小板減少症、顆粒球減少症、新生児容血性黄疸

3型 :血清病、過敏性肺炎、ループス腎炎(慢性糸球体腎炎)、全身性エリテマトーデス

4型 :接触皮膚炎、結核の空洞形成、橋本病、ベーチェット病、臓器移植後の拒絶反応や移植片対宿主病(GVHD)、ツベルクリン反応

アレルギーの検査には採血のみの方法から抗原(アレルゲン)を実際に皮膚に接触させて反応をみる方法まで多岐に渡ります。代表的なアレルギー測定法は次の通りです。

●1型アレルギー測定:特異的抗IgE抗体測定(IgE-RAST)

プリックテスト、スクラッチテスト、皮内テスト、ヒスタミン遊離試験、好塩基球活性化試験

●3型アレルギー測定:Arthus反応、沈降抗体、ウエスタンブロット法、IgG、IgG4抗体

●4型アレルギー測定:パッチテスト、リンパ球刺激試験

また、アレルゲンを吸入、服用、鼻・目に接触させて反応をみる特異度の高い検査もあります。※診断確定には非常に有効ですが、検査リスクも高く当院では取り扱っておりません。

当院で取り扱っているアレルギー検査は、1型アレルギーに対する特異的IgE抗体、プリックテスト、4型アレルギーに対するパッチテストです。

①特異的IgE抗体  

花粉、ほこり、ダニ、カビ、細菌、動物、食物、寄生虫、薬品、昆虫、職業性アレルゲンなど150以上のアレルゲンが検査可能です。保険診療の場合、一度に検査できる項目は限られています。採血のみで検査可能なので簡便性に優れています。

※特異的IgE抗体の結果を確認して、「アレルギーがあると思ったのに陰性だった・・・、おかしいなあ」「こんなものにアレルギーがあるなんて・・・・」と言うような患者様の声を良く耳にします。特異的IgE抗体の結果のみでアレルギー症状を引き起こす、引き起こさないと判断することはできません。特異的IgE抗体は下のような特徴を持つため評価には専門的な医師の評価が必要です。

※一般的に、大量のアレルゲンに一度に暴露された場合、特異的 IgE は一過性に上昇し、5~10 日程度でピー クに達し、3~4 週間で除々に下降するとされています。しかし少量の抗原により繰り返し暴露を受けた場合は、特異的 IgE は暴露を受けるたびに上昇し、低下しにくくなるといわれています。症状の発現には、特異的 IgE が存在すること以外にアレルゲンの暴露量、化学伝達物質(Chemical mediator)の量、患者さんの状態などの因子が関与し、これらの条件が揃った場合にアレルギー症状が発現すると考えられています。したがって、特異的 IgE が陽性であっても症状が出ない場合があり ます。 また、症状を発現しているのに特異的 IgE が陰性となる原因として考えられることは、①特異的 IgE が関与していないアレルギーの可能性(Ⅰ型以外のアレルギー、若しくは免疫システムを介さずにアレルギー様症状を引き起こす仮性アレルギーなど)、②局所ではアレルギー症状を引き起こす条件が揃っ ていても血中の特異的 IgE 濃度が十分に上昇していない可能性、③問診では患者さんの主訴に頼る要素が大きいため、原因と疑われたアレルゲンが実際とは異なっている可能性、④免疫能が未熟(例えば、乳幼児)などが挙げられます。

特異的IgE抗体でひっかからなくてもアレルゲンである可能性はあります。その場合、より精度、感度の高い以下のような検査を行うことで、アレルゲンが判明することがあります。また、プリックテスト、パッチテストでは特異的IgE抗体では測定できない物質についても測定が可能です。

②プリックテスト

1型アレルギーに対する検査として、その安全性や有用性、簡便さから本邦や欧米で推奨されている検査法です。方法はプリック針でアレルゲンを少量皮膚に入れ、15分後に出現した膨疹径を測定します。

本検査法はすべての年齢の患者さんに行えますので乳幼児に行うことも可能です。適応疾患は、花粉症・鼻アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギー・口腔アレルギー症候群、ラテックスアレルギー、薬剤アレルギーなど、様々な1型のアレルギー疾患に行うことができます。特異的IgE抗体測定と組み合わせて行うことで、高い精度、感度でアレルゲンを診断することが可能です。

③パッチテスト

アレルゲンを患者さんの健常な皮膚(背部もしくは上腕外側)に48時間貼布し、得られた反応を一定の基準のもとに判定します。小児から高齢の方まで、皮膚に接触する製品や成分、つまり、金属、外用薬、日用品(シャンプーやヘアカラー剤、香料など)、化粧品、職業性に触れる樹脂やゴム手袋など多岐にわたる物質を検査することができます。接触皮膚炎では、原因検索が正しくなされ、アレルゲンの曝露を避けることができれば根治が可能となります。現時点において最も有用とされる検査法は“パッチテスト”です。

アレルギー疾患の治療の基本は・・・

①原因となるアレルゲンを回避すること

②症状軽減のための薬物療法

③アレルギー性炎症反応の抑制のための長期的な薬物療法

④病気を理解し、治療を継続することの重要性とその治療を維持することが大切であるという意識を持ち続けること です。

お気軽にご相談ください。

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