皆さんは最近テレビCMやポスターなどで呼びかけられている「肺炎球菌ワクチン」をご存知ですか?
肺炎は我が国の死因の第3位で、その中で亡くなる方の約95%は65歳以上です。
高齢者用肺炎球菌ワクチンは、高齢者の肺炎の最も多い原因菌であ る「肺炎球菌」による感染症を予防するワクチンです。
肺炎球菌による肺炎の約80%に対応できるといわれており、重症化を防ぎ、肺炎球菌が引き起こす呼吸 器感染のほか、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎などの予防効果もあります。
1回の接種で5年の効果が持続するといわれています。肺炎球菌ワクチン接種後の副反応(副作用)として、注射部位の腫れや、痛み、ときに軽い熱がみられることがありますが、日常生活に差し支えるほどのものではありません。1~2日で消失します。多くのデータにより、安全に接種できることが確認されています。また、喘息や肺気腫などの肺炎の高リスク例には肺炎球菌ワクチンをインフルエンザワクチンと併用して接種するよう推奨されています。
当院でも平成30年度の高齢者肺炎球菌ワクチンの定期接種を行っております(平成30年4月1日~平成31年3月31日まで)。
今年度の公費接種対象者は以下の通りです。
①以下の生年月日に該当する方
年齢 生年月日
65歳 昭和28年4月2日~昭和29年4月1日
70歳 昭和23年4月2日~昭和24年4月1日
75歳 昭和18年4月2日~昭和19年4月1日
80歳 昭和13年4月2日~昭和14年4月1日
85歳 昭和 8年4月2日~ 昭和 9年4月1日
90歳 昭和 3年4月2日~ 昭和 4年4月1日
95歳 大正12年4月2日~大正13年4月1日
100歳 大正 7年4月2日~ 大正 8年4月1日
②接種当日に60歳~65歳未満で、
*心臓病・腎臓病・呼吸器の機能障害(身体障害者手帳1級程度)のある方
*HIVによる免疫機能障害(身体障害者手帳1級程度)のある方
(接種の際は身体障害者手帳の提示が必要となります)
<上記のうち補助を受けられない方>
*すでに高齢者用肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)を接種したことがある方で、前回接種から5年以上経過していない方
*すでに高齢者用肺炎球菌ワクチンを2回接種したことがある方
<予防接種時の持ち物>
*対象者①の方:予防接種券(必ず持参してください。)
*対象者②の方:身体障害者手帳等疾患の程度が分かるもの
当院は予約不要です。お気軽にご来院ください。